ライフスタイル革命のため超学際移動イノベーション人材養成学位プログラムでは、自立移動ロボット向けのテストベッド「Nagoya Experimental Site and Testbed」(通称Robot NEST)を構築しています。このRobot NESTでは、名古屋大学の建物、キャンパス、周辺施設をテストベッド地区として活用し、新しい産業・研究・人材・スタートアップを生み出すことを目指しています。
Robot NESTでは、学術界と産業界が協力して未来の移動ロボット「モビリティ」に関する社会的・技術的・倫理的な課題を発見し、それらを共に解決する、日本で唯一の開かれたテストベッドです。このRobot NESTには産業界からも多くの移動ロボット関連企業が参画しており、自動配送ロボット、自動警備ロボット、自動運転車椅子、自動四足歩行ロボットといった実際に社会で使われている移動ロボットに加え、移動ロボットの仕組みを一から学べるキットも取り揃えています。現在使われている多種多様な移動ロボットに触れる機会を通して、未来の移動ロボット「モビリティ」を設計・開発するために必要な機材や環境を取り揃えています。
名古屋大学キャンパス内の道路や建物だけでなく、名古屋大学が所有する東郷フィールド、さらにはTMI連携企業が所有する施設を自動運転ロボットのテストベッドとして活用することが可能です。
Robot NESTでは、ローカル5GやWiFiなどの無線通信機器、施設内に設置したカメラやLiDAR、などの各種センサを組み合わせて用いることにより、実生活で自動運転ロボットを利活用する際に必要となる技術を試すことが可能です。現在は、各企業、各ロボットそれぞれで実証実験を積み重ねていることが多く、異なるロボットを同じ空間で利活用する試験はほとんど行われていません。このような現状を打破すべく、Robot NESTでは異なるロボットを気軽に導入できる社会を目指し、これからの社会に役立つ移動ロボット、未来のモビリティに関する社会的課題の発見・解決に包括に取り組むスペースを提供していきます。